中高年の歯の悩みで多いのが「口臭」そして「歯周病」です。
口臭は原因が複雑なので「口臭に効果がある」と言われる「NONIO(ノニオ)」という商品を「試してみよう!」と思った人はかなり多いのでは無いでしょうか?
私もその流れに乗っかった「中高年」です。
NONIO(ノニオ)の前まで歯磨き粉は「GUM(ガム)デンタルペースト」を使っていました。
「歯周病予防にGUM」と言われるようになってから、中高年層の歯磨き粉の「GUM率」は相当上がっていると思います。
そんなGUMの市場に挑むかのように「口臭」をキーワードに「NONIO(ノニオ)」が登場してきたのです!
・・・ところが!
私は結局「NONIO(ノニオ)」を諦めて、再び「GUM(ガム)デンタルペースト」を使っています。
その理由が「NONIO(ノニオ)を使うと歯がしみる」からです。
インターネットでどんなに検索しても、「ノニオ」=「しみる」と書いている人は一人も居ません。
でも、私は本当に、ノニオを使いだしたら歯がしみるようになったのです。痛いです! かなり辛いです!
その原因究明と、対策のため、大変な苦労をしましたので、ここに、その記録を書きとめます。
歯と歯茎の健康に悩む「中高年層」の皆さんに、悩みの助けになれば幸いです。
歯がしみる! その症状を分類してみよう
一言で「歯がしみる」と言っても、その症状にも様々なものがあります。
<どういう時にしみるのか?>
- 歯ブラシのブラシが歯に当たった時に、歯のその部分が痛い
- 冷たい水・冷たいお茶を飲むと、歯が痛い
私の症状はこの2つでした。
面白いことに、水ではしみるのに、アイスクリームを食べてしみるということはありませんでした。
<痛みの持続性はどうか?>
- 上記の動作をした瞬間に痛いけど、その動作を止めれば、あっという間に痛みはひく
つまり、持続性の少ない痛みということになります。
歯がしみる原因を見極める時の独特の判定です。
「痛みの持続が長い時は虫歯が原因の可能性が高い」そうです。
歯がしみるという症状は「歯の神経に何かが触れている」と考えるべきですが、虫歯の場合、直接物が触れているというよりも、虫歯を通して神経に刺激を与えている・・という症状であり、触れたものをサッとどかしたからといって、すぐには痛みは引かないのです。
つまり今回は、虫歯以外の原因で、歯の神経に歯ブラシまたは歯磨き粉が直接触れて、しみる・・という症状を起こしているのです。
ノニオとGUMの成分の違い
次に、歯磨き粉を変えたことによって何が変わったのか? それを成分ベースで調べてみました。
<GUMの特徴>
- 歯よりも歯茎の健康に気を遣った歯磨き粉である。
- フッ素配合である
- 「スッキリ」する成分(ミント系)は、ほとんど入っていない
- 強い研磨剤も、ほぼ入っていない
- マイルドな味付けで、刺激が少ない
<ノニオの特徴>
- 口の中全体に作用する口臭予防歯磨き粉である。
- フッ素配合である(あまり謳っていませんが)
- 「スッキリ」する成分は、「ミント」も「メントール」も入っていてふんだんに含まれる模様
- 強い研磨剤は、ほぼ入っていない
- 味付けは「スッキリ系」であるが、歯ざわり等はGUMと酷似している
研磨剤の少ない「薬用歯磨き粉」という同じ分類に位置するため、GUMとノニオは成分的には結構似ています。
しかし、圧倒的に違うのが「ミント」「メントール」の「スッキリ」成分の配合です!
とくに「メントール」が気になりました。「メントール」を使うことで「冷たいものを飲む」という動作と同じ効果が出ていると思われるからです。
歯がしみる原因は知覚過敏かも!?
歯の神経が何らかの原因で歯の表面に出てきてしまい、そこが冷たいものに触れると痛い・・という所までは分かりました。
歯磨きををノニオに変えてから「痛く」なった理由については「冷たいものを飲んだ時と同じ効果」がノニオにはあったから・・のようです。
そうすると「何故、神経が表に出てきたか?」を知る必要があります。
このように歯の神経が通常よりも敏感になってしまったことにより、「歯が痛い」「歯がしみる」という症状になることを「知覚過敏」と言います。
<参考>
知覚過敏 - 歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020
「知覚過敏」はどちらかというと広義の意味の病名なので、私の症状は「知覚過敏である」と断定は出来ても、原因究明はまた別の話になります。
<知覚過敏:予想される原因>
- 歯の磨き過ぎ。研磨剤の使い過ぎ・・による神経部分の露出
- 歯茎のブラッシングのし過ぎ・・により歯茎が下がってきて、神経が露出
- 元々少し神経が露出していたが、ストレスにより「痛み」に敏感になった
- 歯ぎしり
こんなに沢山あります。
私は、この原因、一つ一つに対して対策し、消去法で、原因を究明していきました。
原因は歯ぎしりによる知覚過敏
気になったので歯医者へ行って診察してもらいました。
すると、歯のエナメル質の破壊が見られる・・とのこと。
私の場合はどうやら、寝ている間に夜中に歯ぎしりをしているようでした。
(アプリを使って録音してみたら判明です)
そして、歯磨き粉に含まれるミントやメントールは、このエナメル質のひび割れの隙間に歯磨き中に入り込み、「しみる」という現象を起こすそうです。
「ノニオ」=「しみる」の原因は、これでハッキリしました!
という訳で、私はノニオの使用を止め、知覚過敏の治療に専念することになりました。
写真は歯ぎしり対策として使っている「マウスピース」です。
ノニオ(NONIO)の歯ブラシもしみる?
読者の方からノニオの歯ブラシでもしみる…との情報を頂いたので、試しに使ってみました。
知覚過敏の傾向のある私は歯ブラシの種類についても歯医者さんからアドバイスを受けていて、毛先を手の甲に当てて動かしてみて痛くないものを選ぶようにしています。
ノニオの歯ブラシには、TYPE-SHARPとTYPE-SMOOTHの2種類あります。
それぞれの感想を書いてみます。
ノニオ TYPE-SMOOTH
レギュラーヘッドで「マルチエッジ毛」×「ラウンド毛」、毛のかたさ「ふつう」を選んでみました。
2種類の毛先でギザギザカットになっていますが、マルチエッジ毛が特に細かいエッジの効いた構造になっていて、手の甲に当てると痛いし硬いです。
このタイプは知覚過敏気味の人にはキツイですね。
私はこの歯ブラシで歯磨きをするとしみました。
ただ、悪い歯ブラシでは無いようで、歯の表面がツルツルになり、歯垢はよく取れました。
ノニオ TYPE-SHARP
レギュラーヘッドで「ALL SST毛」、毛のかたさ「ふつう」を選びました。
こちらは1種類の毛先で、先が尖った極細毛になっています。
手の甲に当てると、TYPE-SMOOTHよりは優しい感じです。ただ、私が知っている高級歯ブラシと比べると硬い印象でした。
使ってみると、たまに「チクッ!」としました。
力を入れ過ぎないように気を付けながら使わないといけない歯ブラシです。
原因は、極細毛部分の毛にコシがあり、尖った先が思ったより刺さる感じに当たるからです。
力を加減しながら歯磨きをすることになってしまうため、TYPE-SMOOTHと比べると歯垢の落ちが今ひとつでした。
2種類のノニオの歯ブラシの感想を書きましたが、どちらも「歯がしみる」要素はあったので、歯磨き粉に加えて歯ブラシも、ノニオはしみる傾向があるようなので、知覚過敏の傾向のある方は、お気を付け下さい!
コメント
参考になりました。
私は、ノニオの歯磨き粉は使ってないので、分かりませんが、ノニオの歯ブラシを使っていたら、しみるようになってしまったので、使用をやめました。
しみる現象も、アイスクリームではしみないとか、動作を止めれば痛みもさっと引くとか、そっくりでした。
考えられる原因は、ノニオの歯ブラシが強めで、強く磨き過ぎて、歯茎が下がって、しみるようになってしまったかなと推測しています。
情報が知れて、感謝です!
コメントありがとうございます!
私の場合は結局「歯ぎしり」による知覚過敏だった訳ですが、その後も定期的に歯医者さんに通い、歯ブラシの選び方も教わりました。
歯周病が気になる人は、歯ブラシの毛先部分だけが柔らかいタイプの歯ブラシを選ぶと、歯や歯茎を傷付けず、なおかつ隙間にも毛先が入り込んて上手く磨けるそうです。
そのような構造の歯ブラシは200~300円するので買うのにちょっと勇気が要りますが、一度使ってみたら「今までの53円の歯ブラシと全然違う!!」とびっくりしました。
歯ブラシ選びにも拘ってみると、いろいろ発見がありますので是非!