パナソニックのブルーレイレコーダー、ディーガ(DIGA)シリーズが人気ですが、購入しようとすると、あまりの機種の多さに迷ってしまいます。
そんな中、型落ち製品であるDMR-2X301が全録に対応していて価格が6万円台まで下落しているため残り在庫に対して人気が集中しているところです。
DMR-2X301は元々8万円台の高級機種でしたが、DMR-2X302が発売されたことで生産終了となり、残った在庫が安くなってきています。
本記事では実際に全自動ディーガDMR-2X301を購入してみて分かった感想も加えながら、他の機種と比べて良いところ、悪いところ、参考にして欲しい口コミなどをまとめてみました。
DMR-2X301の特徴
パナソニック ブルーレイレコーダー DMR-2X301の特徴は以下の通りです。
- 3TBと内臓HDDが多い
- 7チューナーとチューナー数が多い
- 6チャンネルまでのチャンネル全番組録画が可能
- 無線LANやスマホアプリ連携など最新機能満載
- 早見再生が1.8倍速
これだけの高スペックの製品は8万円以上出さないとまず買えないのですが、現在6万円台で購入でき、一部の店では6万円を切っている状況です。
あまりのお得感に、価格.comでもランキング上位になっています。
DMR-2X301の全録(チャンネル録画)は使えるか?
パナソニック ブルーレイレコーダー DMR-2X301のチャンネル録画ですが、実際に使ってみると奥が深いです。
多くの発見があったので、その特徴ごとに紹介します。
6チャンネルまでのチャンネル録画であるが基本は4チャンネルまで
6チャンネルまで全部の番組を録画出来る機能ですが、5チャンネル以上設定すると機能制限が沢山あるんです。
録画中いくつか操作できなくなるのは仕方ないとしても、キーワード録画やおまかせ録画・新番組録画など、個別の録画設定を多数している場合、5チャンネル全録で残り1チャンネルしか空きチューナーが無い場合、予約重複しまくります!
これはパナソニックの「チャンネル録画」の一般的な仕様として「チャンネル録画と通常録画が重複した場合はチャンネル録画を優先する」という特徴があるためです。
5チャンネルも全録設定してあれば、個別の録画設定も同じチャンネルを録画するケースが多いので、そういう場合はチャンネル録画を自動的に削減して、チャンネルを自動的に空けてくれればチューナーに1つ空きが増えて、予約重複の発生を低減できるはずです。
ところが、DMR-2X301は重複してもチャンネル録画用のチューナーを開放してくれないため、個別設定が1箇所でも重複したら予約重複判定になり、片方は録画されません。その場合、チャンネル録画されているチャンネルなのか、チャンネル録画されていないチャンネルの番組なのか?何も考慮しない気配りの無い動きをします。
こうなると、いちいち予約重複の状況をチェックして、どっちを「実行切る」に設定するか手動で決めなくてはならず、非常に使いずらいです。
結論として、DMR-2X301は「4チャンネルまでの全録」の機種として考えるべきです。
関東では6チャンネルまでの全録でも足りない
関東では地上波だけでも9チャンネルも存在します。私が住む神奈川県の場合以下の地上波を受信可能です。
NHK | 総合、教育 | 2チャンネル |
主要民放テレビ | 日テレ、TBS、フジテレビ、テレ朝、テレ東 | 5チャンネル |
ローカルテレビ局 | TOKYO MX、TVK | 2チャンネル |
主要民放テレビだけを全録しようとしても、前述の通り4チャンネルまでに抑えようとすると足りない状況です。
最近は、ローカルテレビ局で放送されている深夜アニメが人気です。これらもしっかり録画しようと思ったら、6チャンネルのチャンネル録画というのは実に中途半端で使いにくいのでは無いでしょうか?
DMR-2X301のおまかせ録画機能は使えるか?
パナソニックのブルーレイレコーダーDMR-2X301のチャンネル録画機能に頼りすぎず、キーワード登録などの自動録画機能を駆使して使いやすくカスママイズしてみましょう。
DMR-2X301の自動録画機能・おまかせ録画機能には以下の機能があります。
- 番組詳細から登録したキーワードを検索して録画してくれる機能(おまかせ録画)
- 特定の番組のシリーズを指定して録画してくれる「カテゴリーまとめて録画」機能
- 新番組をジャンルごとに全て録画してくれる「新番組おまかせ録画」機能
それぞれ設定できる数の制限があるため、私は3機能全てを使っています。
そのため、予約は重複しやすく、結果、優先される機能を使って録画されることになります。
ディーガのキーワード検索は粗い
DMR-2X301のキーワード検索によるおまかせ録画は、自由にワードを登録出来るため重宝します。
ところが、精度があまり高くなく、例えば、「爆笑問題」と登録しても「サンデー・ジャポン」は録画されません。
これには理由があって、番組詳細情報の中でMCである爆笑問題の情報は一番下にあり、キーワード検索範囲から漏れてしまう事が多々あるためです。
キーワードが番組名の中にあったり、その日の番組のトピックスにそのキーワードがあった場合はヒットしやすい傾向がありますが、端っこの方にあるキーワードが抜け落ちることがよくあるそうです。
パナソニック・ディーガのキーワード検索の粗さについては、以下の口コミにも色々書かれているので参考になりました。
価格.com - 『おまかせ録画について』 パナソニック ブルーレイディーガ DMR-BRG2020 のクチコミ掲示板
ディーガのおまかせ録画機能は便り過ぎず、必ず録画したい番組は個別に録画設定した方が良いようです。
ディーガのカテゴリーまとめて検索は遅い
パナソニックのブルーレイレコーダーDMR-2X301の自動録画機能の中で「カテゴリーまとめて検索」の録画機能は、その番組の放送時間が頻繁に変更になる時に便利です。
最近はテレ朝の深夜バラエティ番組が曜日も時間も日々変わったりするので、この機能が無いと追従できない傾向となっています。
ところが、この「カテゴリーまとめて検索」機能は、数日先の番組には作動せず、当日または翌日の番組に対して作動します。
結果、「この機能ちゃんと動いてるの?」と不安になり、ついつい個別設定を入れてしまうという落ちです。
酷い時は当日になっても一向に録画予約されず、一度設定を切ってから自分で検索して予約登録したこともあります。
手動で「カテゴリーまとめて予約」に登録するには、
[予約確認]ボタン→「カテゴリーまとめて予約一覧」→「番組名」の上で決定ボタンで放送日を検索させて、さらに決定ボタンを押すことで、予約を切ったり入れたり出来ます。
お試しあれ!
番組の放送日が先過ぎると、検索で出てきませんので、当日にならないと出来ないのが欠点です。
DMR-2X301の最新機能は便利
パナソニックのブルーレイレコーダーDMR-2X301は型落ち製品とは言っても、2021年の発売で価格.comの2021年PRODUCT AWARDで金賞を取った程の素晴らしい製品です。
そのため、最新の機能がたっぷり付いています。
無線LANに対応していることは画像の転送にも有利で、ブルーレイレコーダーのLANインタフェースが一般的に時代遅れの100BASE-Tになっている点を無線LANでカバーしています。
DMR-2X301は、IEEE-802.11anにも対応しており、無線LANは高速です。
またスマホ連携としては、「どこでもDIGA」というアプリに対応しており、スマホから録画した番組を視聴可能です。
「どこでもDIGA」は、操作は慣れるまで苦労しますが、チャンネル録画した番組でも通常録画した番組でも視聴可能で、番組をダウンロードして外出先で視聴することまで出来る優れものです。
「どこでもDIGA」は「ディモーラ」という有料サービスに登録するとクラウド連携サービスに進化します。
スマホとディーガがそれぞれ同じクラウドにアクセスして、「どこでもDIGA」に登録したキーワードを拾って自動録画予約してくれます。(「お気に入りワード自動予約」という正式名称の機能です)
この機能による自動予約は、ディーガ本体の「おまかせ録画」よりも検索能力が高く、「おまかせ録画」を補完する機能として使うと便利です。
ディモーラの「お気に入りワード自動予約」もいつ動いているんだかよく分からない、ふわっとした機能なので、これだけを起動させておいて「おまかせ録画」を止めてしまうのは危険です!
私は両方ともに同じキーワードを登録して番組を逃さないようにしています。ご参考まで。
このあたりの最新機能については、古い機種を今まで使っていた人から見ると、びっくりの進化です。
まとめ
パナソニックのブルーレイレコーダーDMR-2X301が今買いか?についてカテゴリー毎に評価を書いてみました。
まとめると以下の通りです。
- 全録機能についてはチャンネル数が4~6で構わない人なら買い!
- 自動録画機能については、主で使いたいならわざわざこの機種にする意味は無い
(もっと安くて最新の機種や、他のメーカの機器を調べた方が良いかも) - 最新の機能が付いている点については型落ち廉価製品の中ではお得感が高い
AWARD商品なので機能てんこもりになっています。パナソニックのブルーレイレコーダーを少しマニアックに使いこなしたい人にもオススメします。
Amazonでも6万円台前半で購入できて、家電量販店よりも安いので、私はAmazonから購入しました。オススメです。
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