LinkStationのRAID0/RAID1/RAID5の選択

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NASとして人気の高いLinkStation/TeraStationですが、突然アクセス出来なくなって慌てることがあります。

私は現在もLinkStation LS-QLシリーズを使い続けていますが、この機種はRAID0/RAID1/RAID5/RAID10に対応しているかなり稀な機種です。

最近のLinkStationでは、RAID0/RAID1にのみ対応し、RAID5やRAID10に対応する機種は法人向けのTeraStationのみとなりました。

ところが、どの機種も、購入時のデフォルトとなっているRAIDモードはあまりオススメとは言えないので、本記事でそれぞれのRAIDについてメリット/デメリットをまとめました。

RAIDについての予備知識

まず、4つのRAIDモードについて軽く勉強していきましょう。

RAID0とは

RAID0のことを別名「ストライピングモード」と呼びます。

ストライピングというのは「細かく同じ方向に切る」という意味で、ハードディスクのデータを細かく切って扱うことから、この名前が付いています。

細かく切ったデータは、ハードディスク1とハードディスク2に交互に記録されます。
交互に記録するため、ハードディスク1の書き込みが完了する前にハードディスク2への書き込みを開始することが出来、書き込み速度が格段に上がります。
同じ理屈で読み込み速度も向上します。

RAID0というのは「高速化」に重きをおいたRAID方式ということになります。

RAID1とは

RAID1のことを別名「ミラーリングモード」と呼びます。

ミラーリングというのは「同じデータのコピーを置いておく」という意味です。
よく「ミラーサーバ」というものがありますが、それと同じ意味合いとなります。

RAID1を選択すると、データを書き込む時は、ハードディスク1とハードディスク2の両方に同じデータを書き込みます。
そのため、ハードディスク1が突然壊れても、ハードディスク2に同じデータが残っているので、大切なデータを失う可能性が格段に減ります。

一般的に2つのハードディスクが2つ同時に故障するということは確率論的にほとんど起こり得ないため、安心してデータを保管しておくことが可能です。

つまりRAID1というのは「信頼性」に重きをおいたRAID方式ということになります。

RAID5とは

RAID5のことを「分散パリティ」と呼ぶそうですが、これは理解しやすい名称ではありません。

RAID5はRAID1とRAID0を「良いとこ取り」した凄い発明なんです。

「信頼性」も「高速化」も実現しています。

ハードディスクをRAIDを使わずに使った場合と比較すると、信頼性が向上して、アクセス速度も速くなっています。

その代わり、ハードディスクは「3本以上」用意する必要があります。

RAID10とは

RAID10のことを別名「RAID1+0モード」と呼びます。

これは、RAID1とRAID0を組み合わせたもので、「高速化」と「信頼性」を実現しています。

RAID5のように凄い発明を使っている訳ではないので、ハードディスクを最低4本用意して、RAID1とRAID0の両方を一度に実現しています。

LinkStationのデフォルトRAIDモード

LinkStationのデフォルトのRAIDモードは、機種によって異なりますが、基本的には以下のようになっています。

LinkStationの機種デフォルのRAIDモード
RAID5を搭載している機種RAID5
RAID5を搭載していない機種RAID0

RAID5は高度な方式なので、お勧めの方式としてデフォルトになっています。

RAID5の無い機種はRAID0かRAID1を使うことが出来ますが、より体感性能の良いRAID0がデフォルトのRAID方式になっています。

高速性は使い始めてすぐに、その良さを体感できるため、製品アピールという点においてこれは理解できます。

おすすめRAID方式

LinkStationで使いたいお勧めのRAID方式はRAID1です。

理由としては、LinkStationはソフトウェアRAIDだからです。

ソフトウェアRAIDというのはRAIDをOSで行っているRAIDのことで、通常はLinuxによってRAIDの設定・動作・運用をしています。

ハードディスクを冗長で使うのがRAIDですが、Linux OS自体もハードディスク上に乗っているため、OS破損(ファームウェア破損)のトラブルを伴うからです。

ハードディスクは消耗品です。
数年使えばセクター単位でのエラーも発生します。

問題箇所を早期に発見できれば、該当のハードディスクだけを交換して復旧することが可能ですが、往々にして異常に気がつく時には多くの場所が破損していて、OS破損トラブルも複合的に起きるケースが多いです。

そうなると最悪は「LinkStationが立ち上がらなくなってしまう」ことになります。

そんな時に高い確率で復旧できるのが「RAID1」です。

RAID1の復旧方法

RAID1モードで使っていたLinkStationが故障してしまった時の復旧方法は簡単で、「ハードディスクを1本ずつ順番に外して起動してみる」です。

無事、起動できたら、その時に外していたハードディスクが寿命だったと判断し、新しいハードディスクと交換すれば良いです。

簡単に書いていますが、LinkStationはOS(ファームウェア)部分もRAID1になっていまして、OS破損とデータ破損が同時に起きている複合的なトラブルの場合でも、ミラーリングしている2本のハードディスクのどちらかに無事、正しい内容が残っています。
だから、他のRAID方式よりもトラブル(ハードディスクの寿命によるトラブル)に強く、「1本外した状態で無事立ち上がってくる可能性が高い」のです。

そんな理由で、LinkStationはRAID1で使うことをオススメします!

LinkStationのOS部分の構造については、以下の記事にて解説しています。

LinkStationのboot領域をRAID1で1本ずつRebuildする方法

こちらも参考にしてみて下さい。

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