LinkStationが異常終了停止(データのサルベージ中)
Windows10からアクセスしているうちに、壊れてしまったLinkStation。
前回は、LinkStationの筐体のまま、ファイル共有を再開させました。
今回やりたい事は、データのサルベージです。
恐らくエラーがまだ残っているであろうハードディスクから、少しでも大切なデータを救わなくてはなりません!
今回はファイル共有を再開する前の準備と、サルベージ結果について触れます。
ファイル共有におけるセキュリティ対策
まずここで気を付けないといけないのは、セキュリティ対策です。
ここまでの過程で私はあまりパスワードの話題をしていません。
それは「誰でもアクセスできる」ファイル共有の設定を、暫定で行っているからです。
sambaの設定をもう一度見ましょう。
/etc/samba/smb.conf
[array2]
comment = hogehoge
path = /mnt/array2
browsable = yes
printable = no
writable = no
guest ok = yes ← ここに注目!
csc policy = disable
このguest okをyesにしておくと誰でも読めてしまいます。逆にnoにするとアクセスするユーザーの設定をちゃんとしないと使えなくなります。
でも、ちょっと手間ですね。
そこで私はLinkStationのIPアドレスを今まで無かったIPアドレスに変更しました。これはWeb管理画面から行えます。
もしLinkStationを何らかの形でインターネットから直接利用出来るようにしている方が居ましたら、このような対策をしましょう。よく分からない場合、LinkStationの復旧作業中はインターネットの線を抜いておいた方が、安全です。
壊れたHDDからのデータコピー
LinkStationを何とかパソコンから見れるようにしたので、ファイル共有として、アクセスしてみます。
エクスプローラーで
\\192.168.10.99\array2\share
とまあこんな感じでアクセスしてみます。ネットワークドライブとして割り当てるのは重いので、やりません。
やった! 見れました!
とはいえ、いつまた再発するか分かりませんので、一番大切なファイルから、コピーしていきます。
フォルダ一つ目、コピー完了。
フォルダ二つ目、コピー開始。
ん?
root@LS-QLF9C:~#
Message from syslogd@LS-QLF9C at Wed Dec 16 04:25:15 2015 ...
LS-QLF9C clientUtil_server[2129]: ap_serv_exit() exit ap_servd. code=15
telnetで入りっぱなしにしていた画面から、メッセージが出ています。
これって緊急メッセージ?
嫌な予感・・・。
うがー! 止まったー!
さすがLinux OS。異常が起きると自己解決しようとして、自動的にシャットダウンしてしまいました。
これでは3TBもあるファイルの全部をサルベージするのは、無理ですね。
LinkStationの中に組み込まれているLinux OSは、通常のLinux OSに比べるとコンパクトでコマンドも少ないです。
そして、LinkStationのままでは、レスキューCDからの起動が出来ないです。
そう考えると、やはり、パソコンに全部のHDDを繋いで、CDブートした状態でデータをコピーしていくのが、手間はかかるけれど正攻法です。
次回以降、その方法でのHDDのサルベージが始まります!
LinkStationのHDDが壊れて立ち上がらなくなり、パソコンからLinuxの機能を駆使して完全復旧させた私の体験の一部始終を読みたい方は、以下の記事から進んで下さい。