Windows10からアクセスしているうちに、壊れてしまったLinkStation。
前回は消してしまったファイルを復旧する方法について、詳細に紹介しました。
結局、どうなったかというと、「消してしまった10個のファイルは、8個までしか復旧出来なかった」というのが結末でした。
残り2つは、復旧天使でも出て来なかったし、TestDiskでも何度か条件を変えて捜索したが、出て来なかった。
恐らく「10個削除する間にファイルのヘッダーの大事な部分が書き換わってしまった」のであろう。諦めるしかない。
このようなことは、「xfs」を使っていると、時々、発生する。
本記事では、LinkStationの復旧にあたり、ファイルシステム比較を行いました。
ファイルシステム形式の比較
「xfs」というのは「ファイル復旧」に特に向かないファイルシステム形式だと言われている。
では、今回、LinkStationを復活させるにあたって、ファイルシステムは、どの形式が良いのだろうか?
ファイルシステムの比較サイトは沢山あるので、ひと通り読んでみた。すると・・・。
xfsの特徴
・「xfs」は、削除してしまったら復旧は不可能と思え!
・「xfs」は、大きなサイズのファイルの保存に向いている。断片化が少なく、性能も一番。
データ領域にxfsを使う理由は、ファイルサイズと速度が理由のようですね。
NTFSの特徴
・「NTFS」は、Windowsで使うなら最も安定している
LinkStationはLinuxなので、さすがにNTFSとして使うのは無理がありそう。
ext4の特徴
・「ext4」は、削除してしまっても復活出来る
・「ext4」は、Linuxで使うなら安定していて、かつ、速い
・「ext4」は、小さいファイルが沢山ある場合に、性能が出る。大きなファイルは苦手。
以上3つが候補で、他の形式は選ぶ理由が無い。
とのことである。
つまり、OS部分のファイルシステムには「ext4」が向いていて、大きなファイルの倉庫的な使い方をする場合は、「xfs」または「NTFS」が向いているのだ。
そして、「xfs」を使う場合は、復活用に「ごみ箱」の運用は必須と言える。
LinkStationは、boot file system に「ext4」を採用していて、それ以外は全て「xfs」がデフォルトとなっている。
そして、「xfs」を「共有ドライブ」として使う場合、「samba上でごみ箱機能を提供」しているのだ。
理に適っているではないか・・。なるほど。
ということで、LinkStationは、デフォルトのファイルシステム形式を使っての「元に戻す」作業に移ることにした。
Windows10にアップグレードしたら、LinkStationのHDDが壊れて立ち上がらなくなり、パソコンからLinuxの機能を駆使して完全復旧させた私の体験の一部始終を読みたい方は、以下の記事から進んで下さい。
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