故障したLinkStationを自力でデータ復旧する方法【まとめ】

LinkStationLinkStation

LinkStationを使っているPCをWindows10に変えたら、LinkStationが調子悪くなってしまいました。

アクセスしても反応が無いのでLinkStationを再起動したら、今度は正常に立ち上がってこない。

そんな時はEMモードになっている場合が多く、EMモードからの復旧方法は公式サイトに詳しく載っています。

ところがLinkStationの壊れ具合によっては「EMモードにならない」「E06またはE6と表示される」「アクセスできない」という状態になります。

LinkStation/TeraStationが壊れるとき、その原因のほとんどはソフト的不具合だそうです。
立ち上がらなくなったということは「ファームウェア破損」が原因です。

LinkStation/TeraStationのファームウェアにはLinuxが使われています

EMモードになると、ファームウェアを上書き出来るようになるので、高い確率で復活します。
ところがEMモードになってくれない壊れ方をした場合、復旧の難易度は一気に上がります!
大事なデータがある場合は「専門の業者に有償でデータ復旧をお願いする」という選択肢も出てきます。

本記事では、LinkStatioを強制的にEMモードにする方法を中心に、故障したLinkStationを自力でデータ復旧する方法について、全30話の関連記事と共に情報提供します。

EMモード

LinkStationのデータ復旧のコツ

LinkStationのデータ復旧と再セットアップの手順はかなり長いため、トピック毎に別記事で書いています。
全行程を後述しますが、スムーズに復旧するには、押さえておいた方が良いポイントがあります。

この3点が基本です。

では順を追って解説します。

強制EMモードで復旧

最初はまず、LinkStationにハードディスクを入れた状態のままで、何とか復旧出来ないものか?とあれこれチャレンジしてみました。

その第一歩が強制EMモードです。

LinkStationを強制的にEMモードにする方法

LinkStationを強制的にEMモードに移行させる事は、かなりパソコンの知識、さらにはLinuxの知識も必要になってきます。

したがって内容はかなり専門的です。

作業の流れは以下の通りです。

  1. LinuxブートCD/DVD/USBのいずれかを作ります(Ubuntuがオススメです)
    ⇒「レスキュー用のUbuntuを使いこなす」へジャンプ
  2. LinkStationから一番目のハードディスクを取り出します
  3. 取り出したハードディスクをデスクトップパソコンに繋ぎます
    ⇒「4台のハードディスクを搭載可能にする」が参考になります
  4. デスクトップパソコンを1.で用意したレスキュー用Linuxで立ち上げます
  5. 3.のハードディスクを無理矢理マウントします
  6. OS部分と思われる所を壊します(ファイルの名前を1つ変える程度がオススメです)
  7. ハードディスクを元の場所に戻して、再度LinkStationを立ち上げます

これで高い確率でEMモードになります。
EMモードになってしまえばこっちのもんです。
ファームアップデータを使って上書きします。
自動的に再起動がかかります。

これで復活です!

再度LinkStationにアクセスして、大事なデータがパソコンから読めるか、確認してみましょう。

私の場合は、EMモードにして再起動した後に、LinkStationが「強制シャットダウン」してしまいました。
これだと当然、データも読めないため、違う手順で「データ復旧」と「LinkStationの再セットアップ」を行っています。

ユーザーサポートの見解

強制EMモードは当然メーカーが推奨する復旧方法では無いので、EMモードにもならないし起動もしない・・という時の正式なメーカー見解(バッファローの見解)を聞いておくことにしました。

結果、修理しかありませんという回答でしたが、その顛末がこちらの記事です。

LinkStationが故障したのにEMモードにならない場合のユーザーサポート見解

ディスクチェックが無限に終わらない

強制EMモードを使って無理矢理立ち上げたけれど、やっぱり問題が起きました。

ステータスを見るとずっと「ディスクチェック中」になっています。

この問題への対処方法を以下の記事で記載しました。

LinkStationのディスクチェックが終わらない時の対処法

LinkStationにtelnetログインして原因調査

ディスクチェックが終わらない原因はtelnetでログイン出来るようにしないと調べられないのです。

そこでtelnetでログイン出来るようにする方法を以下の記事に記載しました。

LinkStationのtelnet化手順【RAIDでもOK】

telnet

RAID5を手作業で直接修復

telnetでLinkStationにログイン出来るようになったので、RAIDの設定をゴリゴリといじり始めました。

その顛末が以下の2記事です。

LinkStationのハードディスクをRAID5の最低本数で読めるようにする方法
故障したLinkStationのsamba設定を直接編集した話(ファイル共有)

しかし、私の場合は、RAID5のデグレードモードで読めるようになったのでデータのコピーを始めたのですが、見事に落ちました!

LinkStationが異常終了停止(データのサルベージ中)

パソコンに入れて直す

ここからはLinkStationに入っていたハードディスクをパソコンに繋いで大切なデータを復旧させる作業です。
かなり長いですが、壊れたHDDからデータ復旧する為のメイン作業です。

4台のハードディスクを搭載可能にする

普通のパソコンはハードディスクを4台も積めない構造になっているため、どうやって全台数をパソコンに繋いだか?を中心に解説しています。

LinkStationのHDDをパソコンに繋いで復旧するには【SATA大増設】
PVconnect/DLNAとは何?【LinkStationをWindows10から利用する】

pvconnect

ハードディスクをRAID5に参加させる

4本のハードディスクは全てRAID5に参加させて、どうにか元のファイルが読めるようにする必要があります。

ところが、壊れ方によって元々同じRAIDグループだったHDDが同じRAIDグループに参加出来ない!というトラブルが起きることがあります。
その場合のハッキング方法を書いています。

RAIDのsuperblockを編集して壊れたハードディスクをRAIDに参加させる荒療治

RAID5参加はさせたものの再計算が終わらない・・というトラブルもありました。

RAIDのRebuild(再計算)が進まない時の対処法【Ubuntu, RAID5】

ファイルシステムの修復

RAID5の再構成が出来たら、通常はリペアーという処理を行います。

その解説がこちらです。

【xfs_repair】RAID5を使ったファイルシステムの修復【Ubuntu】

レスキュー用のUbuntuを使いこなす

パソコンからのデータ復旧を行うには、作業OSとなるUbuntuの環境を使いやすく整備する必要があるため、このレスキュー用のUbuntuをどう用意して、どうカスタマイズしたかを詳しく説明しています。

これからレスキュー用(Bootable)Ubuntuを使う方であれば、USB版がオススメなので「レスキューUSBの作り方」から進んでみて下さい。

Ubuntu

日本語が使えるようにする

レスキューCDはデフォルトでは日本語すら使えません。

それを解決する方法です。

BootableのUbuntuで日本語が出ない(文字化けする)場合の対処法【locale】

RAID5を使用可能にする

今回使うメインの機能であるRAID5もデフォルトでは使えるようになっていません。

これを使えるようにする方法です。

UbuntuでRAID5の復旧は出来る?mdadmコマンドを解説

ファイル共有を使えるようにする

データが徐々に直ってきたら、それを別の場所に退避するため、ファイル共有機能が必要になります。

その方法の解説がこちらです。

BootableのUbuntuでsamba(ファイル共有)を使えるようにする【サルベージ】

リモートデスクトップ可能にする

さらにUbuntu環境の利便性向上のために、ディスプレイレスの状態でWindowsパソコンからリモートログイン出来るようにしました。

その方法がこちらです。

BootableのUbuntuにリモートデスクトップしたい!【vino】

GUIではなくCLIでのリモート接続方法も以下に解説しています。

Ubuntuでtelnetは使える?リモートログイン方法を解説!

レスキューUSBの作り方

後で分かったのですが、Ubuntuはレスキュー用CDをUSBで作ることが可能でした。

こちらの方がずっと便利なので作り方を解説しています。

Ubuntu(Linux)のUSB起動ディスクを作る方法

MakeStartupDisk

ハードディスクの交換

データ復旧の基本として「まだ動くうちに新しいハードディスクにデータを丸ごとコピーしてしまう」ことが大切です。

そのためハードディスクを新しく4本買ってきて、行った事を順に解説します。

ハードディスク丸ごとデータコピー

まずツールを使ってハードディスクイメージの全体を新しいハードディスクにコピーします。

クローンを作るという言い方をすることもあります。

今回はEASEUS Disk Copyというツールを使いました。

壊れたHDDのクローン作成には?EeseUS Disk Copy

EASEUS

大量ファイルコピーツール

クローンが出来て、ある程度復旧が進んだ時に必要なのが、このファイルコピーツールです。

TeraCopyrsyncという2つのコピーツールを用途によって使い分けます。

出番は結構後の方になりますが、以下の記事で解説しています。

TeraCopy vs Rsync 大量ファイルコピーツール比較

TeraCopy

ハードディスクの物理フォーマット

クローンを作って、ファイルコピーして、不要になった古いハードディスクを再利用するためのノウハウになります。

HDD物理フォーマットの方法は?故障したハードディスクが復活!

物理フォーマットを行うと、壊れたと思っていたハードディスクがまた使えるようになることが多いのです。

physical sector boundary

新しいハードディスクと古いハードディスクで仕様が異なっている場合に、この「physical sector boundary」というワードを含むエラーが出るときがあります。

そのエラーが出たときの説明を2記事に渡って書いています。

こちらが概要説明編↓

physical sector boundaryとは何か?【Linux上でのDisk Copy】

こちらが解決編↓となっています。

does not start on physical sector boundaryの解決方法

ハードディスクの自己診断

物理フォーマットで復活させたハードディスクの診断に使えるSMARTという機能についての解説です。

Linux上で交換されたハードディスクの自己診断【smartctl】

E06エラーが起きた時

強制EMモードのやり方に失敗する場合があります。

私は何度か強制EMモードを行ったので、EMモードにならずにE06エラーが起きるという経験をしました。

その顛末がこちらです。

LinkStation本体の故障が疑われるパターン【E06エラー】

tftpブートで復活

E06エラーが起きた時の対処方法が以下の記事になります。

LinkStation/TeraStationをtftpブートする【E06エラーからの復旧】

tftpブートを使うと何とか復活できました。

ファイルを誤って消してしまった

これだけ大量のファイルを扱うと、1つや2つ、誤って消してしまったりします。

そこで事故編ということで、作業中に誤って大事なデータを消してしまった時の復活を2記事に分けて書いています。

消したファイルの復旧(undelete)

Linuxのxfsファイルシステムで使えるundeleteツールがありますよ!というお話しです。

testdisk/復旧天使の使い方【xfsファイルの復活方法】

私はtestdisk復旧天使、この2つのツール、両方を使って復旧させました。

TestDisk

拡張子の復旧

消えたファイルを復活させるとファイル名が暗号のようになってしまっていることがあります。

そこで、せめて拡張子だけでも復活させよう!というのが以下の記事です。

lost+foundに入ってしまった不明なファイルの拡張子を復活【WinExChange】

今回はWinExChangeというフリーソフトで復活させました。

LinkStationを生まれ変わらせる

通常は上記の方法で、最後までデータ復旧して作業修了と思われますが、私はUbuntuの状態のままで全部のデータを復旧するのが嫌だったので、HDDをLinkStationに戻して、続きの復旧作業をすることにしました。

業者さんであれば、何も考えずに全部コピーして終わりだと思うのですが、自分のデータを自分で復旧する場合は、捨てるかコピーするか考えながらデータを復旧するので、LinkStationに入れた状態でじっくり腰を据えてコピーしたいと思ったわけです。

そんな訳で、ここからはLinkStationに新しい方のHDDを搭載して立ち上げよう!というターンになります。

telnetを維持したままRAID化する

通常telnetを使えるようにハックするHDDはLinkStationのHDDの1本目だけなのですが、それを4本入れた状態でも継続するのは結構ノウハウが必要です。

その方法を記載したのが以下の2記事です。

LinkStationのboot領域をRAID1で1本ずつRebuildする方法

telnetを維持したままHDDを4本LinkStationに戻す方法【完全復活】

telnet

xfsとext4どっちが良いの?

LinkStationを新しく生まれ変わらせるため、理想のファイルシステムはどれなのか?どうしていくのが良いかを論じています。

xfsは故障に弱い?他のファイルシステムとの比較【ext4, NTFS】

以上、瀕死のLinkStationから自力でデータ復旧した体験談をカテゴリ別に紹介しました。

それぞれ、必要な記事へジャンプして使って下さいね!

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