壊れたハードディスクを丸ごとコピーする【EASEUS Disk Copy】
Windows10からアクセスしているうちに、壊れてしまったLinkStation。
前回はUbuntuからRAID5として再認識させました。
強制モードでRAID5を開始させたは良いが、結局リードエラーで何にも読めないのでは、データを救えない。
そこで、最低限ハードディスクがtimeoutは起こさないよう、壊れ方が酷そうなDiskから、新品のHDDに丸ごとコピーすることにした。
セクターエラーの対処に使えるEASEUS Disk Copy
調べてみると、「EASEUS Disk Copy」というツールが、ホームユースなら無料で使えるそうだ。
しかも、この「EASEUS Disk Copy」は優れもので、HDDをセクタ単位でコピーしてくれる。
HDDに不良セクタがある場合、このツールを使えば自動的にスキップしてくれるのである(すごい!)。
この「EASEUS Disk Copy」というツール、ぱっと見Windowsでしか使えないように見えるが、そんなことはない。
EASEUS Disck Copyの公式サイト
EaseUS Disk Copy Home Edition 無料版 : Vectorソフト
Vectorに登録されている無料版をWindowsで起動すると「ブータブルメディアの作成」の画面が出て、CD-ROMの為のisoイメージもワンタッチで作れる。
これこそ、我々が求めているものだ。
という訳で、EASEUS Disk Copyのbootable CDを作成しました。
破損HDDのDisk Copy
LinkStationに入っていたHDDのうち、損傷が激しそうな sdb つまりDisk-2と、ディスクチェック無限ループに陥っていた sda つまりDisk-1を、それぞれ新品のHDDに丸ごとコピーする。
今回は新旧2台ずつの合計4台のHDDをパソコンに繋いで、なおかつCD-ROMからこのツールをOS起動すれば良い。
CD-ROM=EASEUS
旧Disk1 ⇒ 新品HDD
旧Disk2 ⇒ 新品HDD
こんな構成。
あとは簡単な画面操作で、セクタ単位コピーが行えた。
途中エラーは出るが、「All Ignore」をクリックすれば、セクタ単位で失敗した所は無視して(飛ばして)くれる。
時間は結構かかる。1TBで5時間以上はかかった。エラーが出るHDDの場合は更に少し長くなる。
結果、
Disk-1 : 全セクタ、異常無し
Disk-2 : 16セクタ、エラーが出て飛ばした
という形で、全てのセクタコピーが完了。まさにクローンが出来た感じである。
ここまで出来れば、あとは新しい方のHDDと被害の少なそうなDisk-3、Disk-4を組み合わせて、再度UbuntuにRAID5として認識させれば、復旧のメドが立ちそうだ。
(追記)
運命の再RAIDですが、予期せぬエラーが出て、数日かかってしまったので、次の記事からその顛末を順番に紹介します。
次の記事⇒ physical sector boundaryとは何か?【Linux上でのDisk Copy】
Windows10にアップグレードしたら、LinkStationのHDDが壊れてEMモードにすらならずにハマってしまったけれど、Linuxの機能を駆使して完全復旧させた私の体験の一部始終を読みたい方は、以下の記事から進んで下さい。