physical sector boundaryとは何か?【Linux上でのDisk Copy】
Windows10からアクセスしているうちに、壊れてしまったLinkStation。
前回はセクタエラーが出ているハードディスクをセクタ単位で物理コピーしました。
EASEUS Disk Copyで物理コピーが終わったら、ハードディスクの繋ぐ順番に注意して、元の順番の通りに、
SATA0 = Disk-1
SATA1 = Disk-2
SATA2 = Disk-3
SATA3 = Disk-4
と繋ぎます。そして、再び、UbuntuのDVD-Rで起動します。
DVDブートなので、今まで行った設定は全て消えています。
でも、2度目なのであっという間です。
1. Password設定
2. sshのインストール
3. mdadmのインストール
・・と淡々とやっていきましょう。
ここで、HDDの状態を確認します。
root@ubuntu:~# fdisk -l
Disk /dev/sda: 1000.2 GB, 1000204886016 bytes
255 heads, 63 sectors/track, 121601 cylinders, total 1953525168 sectors
Units = sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 4096 bytes
I/O size (minimum/optimal): 4096 bytes / 4096 bytes
Disk identifier: 0x00000000
Device Boot Start End Blocks Id System
/dev/sda1 63 2008124 1004031 83 Linux
Partition 1 does not start on physical sector boundary.
/dev/sda2 2008125 12016619 5004247+ 83 Linux
Partition 2 does not start on physical sector boundary.
/dev/sda4 12016620 1953520064 970751722+ 5 Extended
Partition 4 does not start on physical sector boundary.
/dev/sda5 12016683 14024744 1004031 82 Linux swap / Solaris
Partition 5 does not start on physical sector boundary.
/dev/sda6 14024808 1951544069 968759631 83 Linux
<以下略>
「Partition x does not start on physical sector boundary.」
っていうエラーがやたら出てますね。
これは一体・・・という訳で調べてみたところ、古いハードディスクと新しいハードディスクでは、メーカーとサイズが全く一緒でも、physical sectorのサイズが違うのだそうです。
古いものは 512 bytes 新しいものは 4096 bytes です。
それで、4096 bytes の場合、パーティションの start block を同じ区切りに合わせた方が良く、合っていないと、このようなエラーメッセージが出ます。
でも、これは警告レベルであり、無視して使い続けても構いません。(本来の性能が出なくなるだけ)
今回は、入っているデータをサルベージすることが目的なので、変更せず、このまま使います。
解決方法について知りたい方は、後日、私が physical sector boundary を修復した記事がありますので、こちらをご覧下さい。
↓
does not start on physical sector boundaryの解決方法
ここからいよいよRAID再構成をしますが、次のステップが一番むずかしいので、記事を分けます。
続きはこちら↓
RAIDのsuperblockを編集して壊れたハードディスクをRAIDに参加させる荒療治
Windows10にアップグレードしたら、LinkStationのHDDが壊れてEMモードにすらならずにハマってしまったけれど、Linuxの機能を駆使して完全復旧させた私の体験の一部始終を読みたい方は、以下の記事から進んで下さい。