LinkStation LS-QLで使っていた4本のハードディスクが読めなくなった(恐らく壊れた)ため、LinkStationから取り出してパソコンにマウントして復旧しています。
レスキュー版Ubuntuを使って確認したところ部分的な破損で、ほとんどの場所は無事のようです。
このような場合、壊れたHDDを使い続けると、
- 壊れた箇所が原因で破損するファイルが増える
- リードエラーに対してリトライするため読み込みに時間がかかる
などの問題が起きます。
それを回避するため、なるべく早く新品のハードディスクを準備して、壊れたハードディスクのクローン(HDDを丸ごとコピーしたもの)を作成するのがデータ復旧の鉄則です。
本記事では、ハードディスクを丸ごとコピーして壊れたハードディスクのクローンを作る方法、中でもオススメのツール「EaseUS Disk Copy」について使い方を解説します。
HDDクローン作成ツール:EaseUS Disk Copyの入手方法
調べてみると、「EaseUS Disk Copy」というツールが、ホームユースなら無料で使えるそうだ。
しかも、この「EaseUS Disk Copy」は優れもので、HDDをセクタ単位でコピーしてくれる。
HDDに不良セクタがある場合、このツールを使えば自動的にスキップしてくれるのである(すごい!)。
この「EaseUS Disk Copy」というツール、ぱっと見Windowsでしか使えないように見えるが、そんなことはない。
入手可能なサイトは、EaseUS Disk Copyの公式サイトとVectorの2サイトあるので確認してみよう。
EASEUS Disk Copyの公式サイト
EaseUS Disk Copy Home Edition 無料版 : Vectorソフト
Vectorに登録されている無料版をWindowsで起動すると「ブータブルメディアの作成」の画面が出て、CD-ROMの為のisoイメージもワンタッチで作れる。
isoイメージが出来てしまえば、それをCD-Rに書き込むだけで完成です。
という訳で、EaseUS Disk Copyのbootable CDを作成しました。
HDDの丸ごとコピー:EaseUS Disk Copyの使い方
LinkStationに入っていたHDDのうち、損傷が激しそうな sdb つまりDisk-2と、ディスクチェック無限ループに陥っていた sda つまりDisk-1を、それぞれ新品のHDDに丸ごとコピーする。
今回は新旧2台ずつの合計4台のHDDをパソコンに繋いで、なおかつCD-ROMからこのツールをOS起動すれば良い。
CD-ROM=EASEUS
旧Disk1 ⇒ 新品HDD
旧Disk2 ⇒ 新品HDD
こんな構成。
あとは簡単な画面操作で、セクタ単位コピーが行えた。
途中エラーは出るが、「All Ignore」をクリックすれば、セクタ単位で失敗した所は無視して(飛ばして)くれる。
時間は結構かかる。1TBで5時間以上はかかった。エラーが出るHDDの場合は更に少し長くなる。
結果、
Disk-1 : 全セクタ、異常無し
Disk-2 : 16セクタ、エラーが出て飛ばした
という形で、全てのセクタコピーが完了。まさにクローンが出来た感じである。
ここまで出来れば、あとは新しい方のHDDと被害の少なそうなDisk-3、Disk-4を組み合わせて、再度UbuntuにRAID5として認識させれば、復旧のメドが立ちそうだ。
(追記)
運命の再RAIDですが、予期せぬエラーが出て、数日かかってしまったので、次の記事からその顛末を順番に紹介します。
次の記事⇒ does not start on physical sector boundaryの解決方法
Windows10にアップグレードしたら、LinkStationのHDDが壊れてEMモードにすらならずにハマってしまったけれど、Linuxの機能を駆使して完全復旧させた私の体験の一部始終を読みたい方は、以下の記事から進んで下さい。
コメント